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□ いい人・やさしい人のお話 3 □
引用元:http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/kankon/1057655115/

623: おさかなくわえた名無しさん 04/01/02 01:46 ID:1/NUHeXx
クリスマスイブの話。

某コンビニでバイトしてると、サンタ帽を配られた。
それを被ってレジなどをした。知ってる人はしってるだろう。
「洗って明日又持ってきてね。」と言われ、もって帰ることに。
「ほい、これ給料。お疲れサン。今度どっかでおごってね。」「逆でしょ(笑)」と店長といつものコントじみたものをかます。

チャリで帰る途中に喉が渇いたので、そこらの公園でジュースを飲むことにした。
飲んでると、公園の近くのコンビニよりも小さそうなぼろい家から、10歳くらいの女の子が「なんでうちのにはサンタさんこんのんよー!」
と言いながら、公園の隅に走っていって泣いてた。
とりあえず、無視して飲み続けた。んで、空き缶を捨てにくときに、何故か変な事考え出した。
(…俺もあのころはサンタ来てたな。あのボロ家じゃ来ないだろうな(笑)ジュースでも買ってやるか。)
「あ、あの、これいる?」(まじでこんな感じで言いましたw
「いらない!サンタさん来るから!」と言いやがった。こやつ…とか思ってたらまた泣き出した。
「そう…じゃあね」と言ってチャリに乗って帰ろうとしたときにカバンの中にサンタ帽があるのを見て吹き出した。
(これ被って騙そうか)とか考えていた。
けど、さっき目の前で泣かれてしまったことを思い出して(ほっとこうか…)と思ってそのまま帰った。

続く

624: おさかなくわえた名無しさん 04/01/02 01:48 ID:1/NUHeXx
でも、妙に気になる。とうとうロ○コンになってしまったかー。と思ってた。でも次第に何が欲しかったんだろ、に変わってきた。
気になる。聞きに行こう。戻ると、女の子はさっきのとこに居た。
「ね、何頼んだの?」と聞いた。「&%$#$%☆」日本語話せ。
「え??なに??」
「音楽聞くやつ」 「CDとか?」 「うん、モー娘。が好き」 「そうなんだ~」
(最近の子はもうそんな物が欲しいのか…)
「来てくれると良いね」「・・・うん、うちには来ないんだって」 「お母さんがいってたの?(笑」
「ちょっとまっててね呼んでくるよ、サンタさん」
と待たせて、急いでバイトの給料袋をみて五千円だけ残るようにした。
そして、帽子をかぶって上着を脱いだ。下は赤だったの。
「めりくり~♪」とか言いながら近づく。
「さっきのおにーちゃんじゃん!」と速攻ばれた。
「違うよ、僕はこんな事ができるんだよ」
と言いながら、そのこの手に10円を置いて100円に変えた。(手品
「え!?凄い!ほんとにサンタさんなんだ!」
「この封筒をお母さんに渡してみて、サンタさん来るから。多分」
「解った、ありがとうございます!」敬語。多分途中であけるだろうから、
「家まで一緒に行こう、近いしね」「うん!」
玄関まできて、ほら、あげてきてね。「ばいばい」 「ばいばーぃ♪」
そのあと、「おかーさん、おかーさん!」という声を聞いてダッシュで逃げた。
帰るときに、五千円…といいながら半泣きになった。

続く

625: おさかなくわえた名無しさん 04/01/02 01:50 ID:1/NUHeXx
家に帰って、寝ようか。なんて考えてると彼女からメールが来た。
「今日、イブだよ♪遊びにいこー」 「でも金ないっすよ??」と返信。
いろんな親からの借金を返すと、給料どころじゃなくなる。
「ぇー、普通はイブくらいおいとくでしょー!」「金が目当てなの?」
「そんなこと言ってない」 「そういうもんじゃないの?」

・・・などなどやってると別れる話になった。
はじめから物目当てだったのかも。遊ばれてたのかな。
でも、奴になんか買ってあげるよりはあの子にあげたので良かったと思う。
とりあえず、あの五千円で僕は少しは進歩したとおもうよ。
情けは人のためならず、ってね。

ちなみに、高校から帰る途中にCDプレイヤーを持った女の子に五千円返された。


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