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思い出に残る食事
引用元:http://www.2ch.net/

17: 恋愛とは関係ないんですが・・・ 2000/03/06(月) 16:09
祖母がボケ始めた頃、海外在住だった私は一時帰国して、和歌山まで遊びに行きました。
二年程会っていなかったのですが、以前はしゃきっとしていて厳しかった祖母が、仏さんみたいな顔で笑いかけてくれて、電子ジャーに残っていたご飯でおにぎりをつくってくれました。
「食え、食え」 と言って。

祖母と同居していて、一緒にいた従弟が「おばあちゃん、そのご飯、もう古いんちゃうかー」と明るく言って、私の方をちら、と見て「食わんでええ」と小声で言いました。でも私はどうしても食べたかった。
だから、海苔も塩味も何もついていない、ご飯を丸めただけのおにぎりを、口にほおばりました。
電子ジャーの中に何日残っていたのか知りませんが、ご飯はぽろぽろで変色しており、確かにおいしくなかったんですが・・・。
でも祖母が嬉しそうに私のことを見ていてくれたので、こぼさないように頑張って噛みました。

それが祖母とのこの世での別れになりました。

だから今でも、電子ジャーに残ってしまって、ちょっと古くなったご飯を見るたびに涙がでそうになります。
ぽろぽろのご飯の舌触りも、絶対に忘れないと思います。

18: ocq 2000/03/06(月) 17:29
17さんの書き込みを読んで思い出した。
随分前になくなったおばあちゃんが作ってくれた「ずんだもち」。
緑色のお餅だったんだけど、なぜかわたしは食べる気がしなくて、せっかく「食べてね」って勧めてくれたのに、結局食べなかった。
そのあとおばあちゃんは亡くなり、、、。
せっかくせっかく食べさせようって思って一生懸命作ってくれたものなのに、なんでわたしはひとくちでも食べて「おいしいよ」って言ってあげられなかったんだろうってずっと後悔している。

17さん、いいお話聞かせてくれてありがとう。
わたしも人の心づくしを無にしない人間になりたいです。

21: 名無しさん 2000/03/06(月) 23:30
お袋よりもばあちゃんの料理を思い出す人多いんだな。
ばあちゃんが作る魚のてんぷらが大好きだった。安いてんぷら粉を使ったヤツ。
お袋とは折り合いが悪かったばあちゃんの家へ抜け出して、よくせがんであげて貰った。
ハフハフ言いながら一杯食った。安い魚で安いてんぷら粉で。
大人になった頃ばあちゃんが倒れて入院した。骨と皮だけになって意識も戻ったり戻ら
なかったり。見舞いに行ったときオレの顔を撫でてくれたけど誰だか分っちゃいないな、
みんなにやってたから。病室ではお袋や親戚がいつも揉めてた。世話の事や墓のことまで
大声で。それを見るのが嫌で病院へ行かなくなった。
ばあちゃん死んだ。葬式ではお袋も親戚もみんな泣いてた。俺は不思議と涙も出なかった。
一人になっててんぷら粉と魚をスーパーで買ってきて生まれて初めて料理をしてみた。
出来上がったてんぷらが堅くって真っ黒焦げで、その余りのまずさに食ってるうちに泣け
てきた。

25: >18 2000/03/07(火) 03:33
17です。哀しいこと思い出させてしまってごめんなさいね。
自分の書き込みを読んで、その後18さんの書き込みを読んだら余計泣けてきてしまいました。だって、結局「食べられなく」てそれをおばあちゃんに言ってあげられなかったんですものね。
「おいしいよ」と嘘はつけなかったけれど、最後のおにぎりをちゃんと食べられた私は幸福者だったんだなー、って思いました。

ミルクの話も天ぷらの話も泣けます。もっともっと聞きたいです。

28: 18です 2000/03/07(火) 14:02
>17さん
もうこういう後悔はしたくないので、今では誰に作ってもらったものでも、とりあえずできるだけ残さずいただくようにしています。(^_^)もぐもぐ。

このスレッド読んでたら、なんかいろんな思い出が蘇ってきました、、、。


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