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引用元:僕らの知らない生活をする人たち 10人目
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/kankon/1120700039/

210: おさかなくわえた名無しさん 2005/07/28(木) 03:02:07 ID:obqtv578
考古学者とか、古生物学者さんの生活が知りたいでつ

256: おさかなくわえた名無しさん 2005/08/02(火) 10:46:27 ID:SjWZAN5z
>>210
考古学者じゃないんだけど・・・。
学生時代、発掘調査のバイトをしていました。

夏でも冬でも晴れた日には、ひたすら土堀。
雨の日には、土器にナンバリングとかデータの作成。
無茶苦茶体力つきます。
あれが文系なんて嘘です(笑

264: おさかなくわえた名無しさん 2005/08/03(水) 12:03:11 ID:VZH0z54h
>>256
もうちょっと詳しくプリーズ。
掘ってるのって埴輪とかなの?
あれって簡単に掘ってわかるものなの?
出土品の組み立てはやっぱり大変なの?
インディみたいな学者さんとかの出入りはないんでしょうか?

425: おさかなくわえた名無しさん 2005/08/18(木) 14:29:44 ID:pZPNZs3f
>>264
考古学学科出身者です。
あまり真面目にやらなかったので中途半端な知識ですが…

>掘ってるのって埴輪とかなの?
旧石器から江戸時代まで、出てくるものはなんでも掘ります。
事前調査により何が出るかわかっている場合はその時代のものが中心になりますが。
日本は気候がいいのでちょっと日当たりと水の便のいいところを掘ると
いつの時代の遺跡でも出てきます。
縄文時代・古墳時代・中近世の遺跡は掃いて捨てるほど出ます。
学校の下が遺跡なのは、それなりに調査をするから遺跡と認定されるのであって
住宅や畑の下にもかなりの遺跡が眠っています。

>あれって簡単に掘ってわかるものなの?
そこそこ知識があれば分かります。
住居跡のパターンや出土品の材質・技術力などで見分けます。
パターンは書籍や資料になっているのでそれで勉強します。
あとは先輩や教授に教えてもらったりとかしながら実物を見て知識を増やします。
得手不得手の分野がありますが、陶磁器の破片なら
いつの時代の伊万里、瀬戸、信楽、景徳鎮、赤絵…といった具合に
鑑定団顔負けで分類できる人もいましたよ。

426: おさかなくわえた名無しさん 2005/08/18(木) 14:30:44 ID:pZPNZs3f
>出土品の組み立てはやっぱり大変なの?
そこそこ大変ですが、展示に出すものやよほど重要なものでない限り復元はしません。
割れただけの状態で土に埋まっていたものは
他の出土物の破片が混じっていないので比較的楽にできます。

>インディみたいな学者さんとかの出入りはないんでしょうか?
ないです。
インディ・ジョーンズはちらっとしか見たことがありませんが
あれは冒険家というんじゃないかと思います。
よっぽどの奥地でないかぎり、地上に出ているでかい遺跡は誰かの手がついているし
海外での発掘は現地の政府・学者・案内人・治安の悪い国はボディーガード付き
だそうなのでお宝を求めて単独行動する学者は存在しないですね。
でも上の人も言っているように体力と根性がないと続かないので
海外に発掘に行くような体力と根性のある人はなかなかのサバイバーです。

この分野も声優のようにマンガなどから憧れをつのらせて入ってくる人がいます。
「マスター・キートンを読んで…」という男の子なら根性があれば続きますが
「王家の紋章を読んで…」という女の子は全然別の分野に就職したなあ。
うちの大学にはエジプトをフィールドにしている教授もいたので
象形文字の楷書体・行書体・草書体のすべてが読めるくらい
知識を身につければエジプトに連れて行ってもらえたそうですが。

あと、一時期話題になった捏造の話ですが
研究を志す人ならまずやりません。
他の遺跡との整合性がなくなるし
自分の研究分野も狂ってくるのでいいことなしです。
歴史を大きく変えるような発見だと
「それはおかしい」と言い出す人がかならず出ますしね。

例の事件を新聞紙にたれこんだ人はおかしいと学会で何度か言ったけれど
皆自分の研究分野で忙しくて取り上げてもらえなかったので
タレコミという直接行動に出たのだそうです。

427: おさかなくわえた名無しさん 2005/08/18(木) 14:39:36 ID:7L4GocnB
264さんではありませんが、楽しいお話ありがとうございました。

>「王家の紋章」
ワロタ
私は「スプリガン」を読んで考古学に興味を持ちました。



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