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引用元:胸がスーッとする武勇伝を聞かせて下さい!(118)
http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/kankon/1380211862/

684: おさかなくわえた名無しさん 2013/10/12(土) 01:06:55.69 ID:2JpIWGZg
豚切りだが投下

俺の兄貴はとにかく頭の回転の速い人間だった。

兄貴は土木関係の会社に勤めているんだが、そこの社長がとにかく天然で
「○○(兄貴の名前)、消費税が8%ってことは、80万のうちのいくらだ(?)」
とか、とんちんかんなことばかり言うんだ。

そのたびに一から話をきいて説明してやってるんだが、いかんせん社長は馬鹿だからか覚えてくれない。
でも、その場限りではあるものの社長の決断の補助にはなってるわけ。
言ってみれば、兄貴がいるからこそ会社が持ってるとも言えるわけだ。


で、このあいだその兄貴が帰省して実家に帰ってた時に、めちゃくちゃ太った近所のBBAが凸してきた。
兄貴は帰ってきたばかりで寝てたから、俺が応対したんだけどこのBBAが曲者だった。

何を叫んでたのかは支離滅裂で理解できなかったけど、聞き取れたところだけ要約すると、

「私の家が傾いてるから直せ」
「もちろんあんたの責任なんだからタダで」
「家が傾いてるせいで、メニエル?病に罹ったから治療費をよこせ」
「あんたんとこの息子のせいで大変な目にあった」
「とにかくうちに来て早く直せふじこふじこ」

だの何だと要求していた。

まず大前提として兄貴の建築会社は県外にあって、わざわざ県を二つまたいで家を建てに行くはずがない。
あぁ、これがうわさのキチガイかと思ってたんだけどこのオバハンが大変なことを言い出した。

685: おさかなくわえた名無しさん 2013/10/12(土) 01:07:47.90 ID:2JpIWGZg
曰く、
「私の実家は○○組の頭の親戚(?)だ」
「こんな欠陥工事をした落とし前をどうつけるんだ」
「指の一本や二本で許されると思うなよ」

だとか、私極道に通じてますアピールを始めてきた。

さすがに嘘だろうと思ったけど、万が一のことを考えると・・・と思ってちょってビビってると、兄貴が寝起きで不機嫌そうに登場
叫ぶBBAが大変お気に召さないらしく、眼がすわっていた

兄貴の登場にますますヒートアップするBBAに対して
「あなたの言う組というのは、○○組ということでよろしいでしょうか?私も母が組の血筋で云々」
と、いかにも本当のことのように話し始めた。

隣で聞いてた俺は、ヤクザの血筋ってマジかとかいろいろ考えてたんだけど、考えてるうちに話が終わった。
兄貴が言うには、
「あなたの言う欠陥が本当ならば、大変申し訳ない」
「ただうちも組の血筋であるので、もしその話が本当ならば、組同士の話になる」
「建築したのがこちらであるので、こちらが謝罪する形となる」
「組の頭の親戚に粗相があれば、組の人間の首が飛ぶことになる」
「まずは、詳しくお話を聞きたいので組の事務所までお送りします」

ということだった。

最初のうちは謝ってくる兄貴にいい気になっていたババアだったが、組の話に入ると顔がサーッと青くなっていった
特に、最後の事務所までお送り・・・のところがとどめになったのか、しどろもどろになって逃げて行った。

しばし呆然としてたけど、どうしても気になったので兄貴に、うちがやくざの家系って本当?と聞くと、
「んなわけないじゃん。母の血筋が云々って言ってたけど、組の女がセブンイ○ブンでバイトするか?」
と言われ、それもそうだと納得。それよりもまあよくそんなでまかせが口から出るもんだと感心した。

そんな兄がついに専務に昇進したので記念に思い出し投下





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